
雑誌やSNSなどでよく見かける「骨盤の歪み」という言葉。
整体やエステでも「骨盤矯正」が人気ですが、果たして“骨盤は本当に歪む”のでしょうか?
理学療法士の視点から見ると、その答えは少し違って見えてきます。
骨盤は腸骨・仙骨・恥骨などから構成されており、強靭な靭帯でしっかりと固定されています。
実際にレントゲンやMRIで骨盤の“ズレ”を確認できることは稀で、もしズレがあれば、それは重大なケガや疾患が疑われるべきものです。
では、「骨盤の歪み」とは何を指しているのでしょうか?
その多くは筋肉のアンバランスや、姿勢・動作のクセによって、骨盤が一時的に傾いたり、偏った状態になっていることを意味します。
たとえば、いつも同じ脚を組む、片側に体重をかけて立つ、子どもを同じ腕で抱っこするなど、無意識のクセが筋肉の使い方を偏らせ、骨盤周囲のバランスを崩していきます。
こうした状態は「骨の歪み」ではなく、「筋肉のアンバランス」や「姿勢の崩れ」と捉えるのが、私の見解です。
さらに大切なのは、「整える」ことよりも「安定させる」こと。
骨盤まわりの筋肉、とくに体幹のインナーマッスル(腹横筋・多裂筋・骨盤底筋など)をしっかり働かせることで、骨盤は自然と正しい位置に戻り、安定した動作ができるようになります。
見た目の“歪み”に一喜一憂するのではなく、自分の体の使い方を見直すこと。
それが本当の意味での「骨盤ケア」の第一歩です🌱

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