
ピラティスといえば「体幹トレーニング」というイメージを持つ方が多いかもしれません。
しかし、ピラティスで本当に重要なのは“呼吸”。
呼吸を整えることで、体の機能は驚くほど変わります。
では、なぜピラティスの呼吸は体に良いと言われているのでしょうか?本記事では、その科学的根拠を理学療法士の視点から分かりやすく解説します。
① 横隔膜が正しく働き、体幹が安定する
ピラティスで行われる「胸式ラテラル呼吸」は、肋骨を横に広げるように吸い、細く長く吐くのが特徴です。
この呼吸によって、横隔膜・腹横筋・骨盤底筋・多裂筋といったインナーユニットが連動して働きやすくなります。
横隔膜は単なる“呼吸の筋肉”ではなく、姿勢を安定させるコアマッスルでもあります。
横隔膜が上下にしっかり動くことで腹圧が高まり、体幹が安定。
これが、ピラティスがケガ予防・腰痛改善に効果的と言われる科学的な理由の一つです。
② 自律神経のバランスが整い、心が落ち着く
研究では、深くゆっくりとした呼吸が副交感神経を優位にし、心拍を安定させ、精神的ストレスを軽減することが明らかになっています。
ピラティスの呼吸はまさにこの「ゆっくり・深い呼吸」。
呼吸に意識を向けながら動くことで、集中力が高まり、“動く瞑想”とも呼ばれる状態に入ります。
これは、マインドフルネスと同じ効果を持ち、心の落ち着き・不安の軽減・睡眠の質の向上などにつながります。
忙しい現代人にとって、呼吸を整えることは大きなセルフケアの一つ。ピラティスはその最も実践的な方法です。
③ 姿勢改善につながる解剖学的メカニズム
呼吸と姿勢には深い関係があります。
肋骨が硬く動かないと、呼吸は浅くなり、肩がすくむ・反り腰・猫背といった姿勢の崩れが起こります。
ピラティスの胸式ラテラル呼吸は肋骨の可動性を高め、胸郭を柔軟にします。
胸郭が広がると背骨の動きも改善され、肩こり・腰痛の軽減、正しい重心位置の獲得へつながります。
つまり、呼吸を整えることは姿勢を整えることであり、その結果、体全体の機能が向上します。
まとめ
ピラティスは単なる筋トレではありません。
呼吸を整えることで、
- 体幹が安定する
- 自律神経が整う
- 姿勢が改善する
という科学的に裏付けられた効果があります。
体を鍛えながら“呼吸”を整えるピラティスは、まさに身体の内側から健康をつくるメソッド。
今日からぜひ、呼吸に意識を向けて動いてみてください。体の変化をきっと実感できますよ🌿✨

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