
「毎日ストレッチをしているのに、肩こりが治らない」
「マッサージに行っても、数日経つとまた腰が重くなる」
「なぜか体の右側ばかりに不調が出る」
そんな悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。
実は、その慢性的な痛みの原因は、筋肉の硬さや加齢だけではなく、あなたが無意識に繰り返している「動きの癖」にあるかもしれません。
今回は、なぜ「動きの癖」が不調を招くのか、その正体と改善のポイントを詳しく解説します。
なぜ「動きの癖」が不調の原因になるのか?
私たちの体は、約200個の骨と600以上の筋肉が複雑に連携して動いています。
本来は全身がバランスよくエネルギーを分散させて動くのが理想ですが、日々の生活習慣の中で「使いやすい筋肉」と「サボる筋肉」に分かれてしまうことがあります。
これが「動きの癖」です。特定の筋肉ばかりを酷使し続けると、その場所には疲労が蓄積し、やがて痛みとなって現れます。
一方で、使われていない筋肉は弱くなり、関節を支える力を失っていきます。
この「筋肉のアンバランス」が、慢性的な不調の正体なのです。
注意したい「3つの癖」を見ていきましょう。
1. 左右のアンバランスを生む「片寄り」の癖
あなたは立っている時、どちらかの足に体重を乗せていませんか?
あるいは、バッグを常に同じ肩にかけていませんか?
このような「片寄り」の癖があると、骨盤が傾き、それを補おうとして背骨が曲がります。
すると、一方の筋肉は常に引き伸ばされ、もう一方は常に縮まった状態になります。
「いつも右の肩だけがこる」「左の腰だけが痛む」という方は、この片寄りの癖が原因である可能性が高いです。
【改善のヒント】
まずは「自分は左右どちらに頼っているか」を自覚することから始めましょう。
信号待ちで立っている時、食事中に足を組もうとした時、「反対側」を意識するだけでも体への負担は分散されます。
2. 呼吸を止めてしまう「固める」の癖
仕事に集中している時やスマホを見ている時、無意識に歯を食いしばったり、肩をすくめたりしていませんか?
これは、筋肉を「固める」癖です。本来、動作をしていない時の筋肉はリラックスしているべきですが、無意識の緊張が続くと血流が滞り、老廃物が溜まります。
また、胸の筋肉が固まると呼吸が浅くなり、自律神経の乱れや疲れやすさにもつながります。
【改善のヒント】
「1時間に一度、大きなため息をつく」ことを習慣にしましょう。
ため息は、強制的に肩の力を抜き、深い呼吸を取り戻すスイッチになります。
3. 関節を痛める「かばう」の癖(代償動作)
どこか一部に違和感がある時、私たちは無意識にそこを避けて別の場所で補おうとします。
これを「代償動作」と呼びます。
例えば、股関節が硬い人が床の物を拾おうとする時、股関節が動かない分を「腰を丸めること」で補います。
すると、本来動くべきではない腰の関節に過度な負担がかかり、ギックリ腰などの原因になります。
痛みの原因が、実は痛みが出ている場所とは別の「サボっている関節」にあるケースは非常に多いのです。
【改善のヒント】
「どこかが痛いから動かさない」のではなく、「本来動くべき関節(股関節や肩甲骨など)が動いているか」を意識しましょう。
ラジオ体操のような全身を動かす習慣は、こうした癖をリセットするのに効果的です。
まとめ:自分の動きを「客観視」することが第一歩
「動きの癖」は、長年かけて体に染み付いたプログラミングのようなものです。
一度ついた癖を直すのは簡単ではありませんが、決して不可能なことではありません。
大切なのは、「自分の動きに関心を持つこと」。
- 鏡に映る自分の立ち姿はどうなっているか?
- 靴の底はどこが減っているか?
- 座っている時に背中が丸まっていないか?
こうした小さな気づきが、10年後、20年後の動ける体を作ります。
マッサージで「外から」整えるだけでなく、自分の意識で「内から」動きを変えていく。
そんなアプローチで、不調のない軽やかな毎日を目指しましょう🌱

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